- 事務所名:
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イオリツ行政書士事務所
- 代表者:
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佐久間彩子(行政書士/生成AIアドバイザー)
- 事務所エリア:
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神奈川県横浜市
- 開業年:
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2025年4月
- 従業員数:
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1名
目次
Q1. 現在の事業内容を教えてください
私は現在、神奈川県で「イオリツ行政書士事務所」を運営しており、主に補助金申請や相続といった行政書士業務を中心に活動しています。
具体的には、中小企業や個人事業主の方々に対して、国や自治体が提供する各種補助金の情報提供から申請書類の作成支援、また相続に関する相談・手続きのサポートなど、日常の中で起こる法務的な課題に対応しています。
これらの業務に加え、現在は「生成AIアドバイザー」としての活動も並行して行っています。これは、生成AIを活用して業務の効率化や集客の支援を行うもので、行政書士としての経験や知識を生かしながら、新しいテクノロジーの力でより多くの方々の課題解決に貢献したいという想いから始めました。
行政書士業務と生成AIアドバイザー、両方の視点を持って活動することで、依頼者のニーズにより柔軟に応えられる体制を整えています。
Q2. 生成AIアドバイザーとして、どのようなサービスを提供していますか?
生成AIアドバイザーとしては、主に中小企業や個人事業主の方々に向けて、生成AIを活用した業務効率化や集客の支援を行っています。特に力を入れているのが、SNSマーケティングの分野です。例えば、InstagramやX(旧Twitter)といったSNSにおいて、日々の投稿文を自動で生成したり、ハッシュタグの提案をしたりするGPTアシスタントを開発し、クライアントに提供しています。
一人で事業を切り盛りしている方にとって、毎日SNSを更新するのはとても大変な作業です。特にITに苦手意識を持っている方や、時間的な余裕がない方にとっては大きな負担になります。そうした方々が、生成AIを活用することで「楽に続けられるようになった」「投稿内容の質が上がった」と感じてくださるのが、私としては一番の喜びです。
サービス提供の形態としては、月額制のサブスクリプションモデルを採用しています。クライアントごとに業種や課題が異なるので、それぞれのニーズに合わせてカスタマイズしたAIツールを用意し、運用のサポートも行っています。導入して終わりではなく、その後のフォローアップを重視している点も、私のサービスの特徴だと思っています。
Q3. 生成AIアドバイザーになろうと思った経緯は?
私が生成AIアドバイザーになろうと思ったきっかけは、自身の行政書士事務所の開業準備を進める中で感じた“危機感”からでした。今年の4月に「イオリツ行政書士事務所」を開業するにあたって、さまざまな開業者向けのセミナーや相談会に参加し、先輩の話も聞いていたのですが、正直なところ、行政書士業務一本で事務所を早期に軌道に乗せるのは難しいかもしれないという実感がありました。
そんな中で、「自分にしかできない、尖った強みを一つ作らなければいけない」と強く思うようになりました。ただ、法律や手続きの知識以外で何ができるのか、自分にはどんな可能性があるのかを模索していたとき、偶然YouTubeで「生成AIアドバイザー」という働き方に出会ったんです。動画では、実際にAIを活用して業務効率化や売上アップに貢献している事例が紹介されていて、これだ!と直感しました。
もともと私は新しい技術に興味があるタイプで、ChatGPTを使ったりすることも個人的には楽しんでいたので、「これは行政書士の仕事とも親和性があるんじゃないか」と思い、すぐにLEGALBACKSに入会して学び始めました。入会後は、生成AIの基本的な使い方だけでなく、具体的なビジネス活用方法やクライアントへの提案方法、プロンプト設計なども学ぶことができました。
当初は「行政書士業務の補完」としてスタートした生成AIアドバイザーの活動でしたが、学んでいくうちにこれは単なる補完ではなく、もう一つの“柱”として成立し得る可能性があると感じるようになりました。実際、AIを活用したいというニーズは想像以上に高く、「何から始めればいいか分からない」と困っている方が本当に多いと感じています。そんな方々の“最初の一歩”を支援できる存在になりたいという想いで、今の活動を続けています。
Q4. 生成AIアドバイザーで活動を始めて感じたことや起こった変化
生成AIアドバイザーとして活動を始めてから、私自身の中でも大きな変化がありましたし、周囲からの反応も予想以上に良くて驚いています。まず一番感じたのは、やはり時流に合っているサービスということ。生成AIという言葉自体に興味を持っている方がとても多く、名刺交換の場や交流会などで「生成AIアドバイザーをしています」と自己紹介すると、それだけで話が弾むんです。これまで行政書士として活動していたときは、専門的な話になりがちで、なかなか初対面の方と深い話になることは少なかったのですが、生成AIに関しては皆さん関心を持ってくださるので、会話の入り口として非常に強力なツールだと感じています。
実際に、営業の面でもとても助けられています。現在は知り合いや過去のつながりを中心にご紹介をいただいたり、異業種交流会などに参加してご縁を広げたりしていますが、以前よりも確実に営業しやすくなったという実感があります。無理に売り込むのではなく、自然と「それ興味あります」「一度相談してみたいです」と言っていただけるケースが増えてきたのは、生成AIというテーマそのものの強さと、私自身が日々試行錯誤しながら実績を積み重ねてきたことの両方が影響しているのかなと思っています。
特に印象的だったのが、あるペットのトリミングサロンを経営している個人事業主のクライアントさんの事例です。その方はもともとITが苦手で、Instagramの投稿を毎日続けるのが負担になっていたんですね。そこで、投稿文を自動生成するGPTアシスタントを導入してもらったところ、作業がかなり楽になったと喜ばれました。さらに、その効果も明確に数字に現れていて、1ヶ月でフォロワー数が約30%増加したんです。その結果、神奈川新聞に取り上げられるなど、地域メディアにも注目されるようになり、クライアントさんの自信にもつながったようです。
こうした成功体験を積み重ねることで、私自身も「これは間違っていなかった」と確信を持つことができました。サービスの契約形態としては月額制のサブスクリプションモデルを採用していて、契約いただいているのは今のところ個人事業主の方が中心です。ですが、今後は法人向けにも展開していきたいと考えています。
今後も、この良い流れをさらに広げていけるように、一つひとつのご縁を大切にしながら活動を続けていきたいと思っています。
Q5. 生成AIアドバイザーの今後の可能性について、どう思いますか?
生成AIアドバイザーという仕事には、これから本当に大きな可能性があると感じています。特に中小企業や個人事業主の方々にとって、日々の業務や集客活動をどう効率化するかは常に大きな課題です。その中で、生成AIは非常に実用的かつ即効性のあるソリューションになり得ると思っています。
実際に私の元に相談に来られる方の多くが、「AIを使いたいけど、何から始めればいいか分からない」「自分で調べてみたけど難しくて挫折した」とおっしゃいます。そこに私のような生成AIアドバイザーが入ることで、技術的なハードルを下げて、日常業務の中に自然にAIを取り入れていけるようになります。導入の一歩目を一緒に踏み出す伴走者としての役割は、今後ますます求められると感じています。
また、生成AIをフックにしてお客様と接点を持てるという点も、この仕事の大きな魅力です。実際、私のクライアントの中には、最初はAIの話から入って、最終的に行政書士業務のご相談をいただいたケースもあります。たとえば契約書の作成や補助金申請のサポートなど、本業の行政書士としての領域にも自然につながっていくんです。これは自分自身の活動の幅を広げるうえでも非常にありがたいことですし、ビジネスとしての安定性にもつながっていると感じています。
今はまだ活動を始めたばかりですが、ありがたいことに契約件数も徐々に増えてきており、少しずつ実績も積み上がっています。今後はもっと多くの業種の方々に生成AIの可能性を届けていきたいですし、法人向けのサービス展開や、より専門的な分野への対応にもチャレンジしていきたいと思っています。
まずは目の前の一件一件を丁寧に対応しながら、信頼と実績を積み重ねていくこと。それが最終的には、生成AIアドバイザーという新しい仕事の社会的な認知や信頼にもつながっていくはずだと信じています。
佐久間彩子プロフィール イオリツ行政書士事務所 / 行政書士
栃木県小山市生まれ。大学卒業後、損害保険会社・生命保険会社・ ITコンサルティング会社でキャリアを積む。令和6年度行政書士試験合格後、 翌年4月に行政書士として登録・開業。IT業界や保険業界など異業種での 実務経験を活かし、現場に即したデジタルサポートを得意とする。 現在は、法律・テクノロジー・現場感覚を融合させた“ハイブリッド型士業” として活動し、生成AIや最新ITツールを活用した業務効率化・情報発信支援を 展開中。特に、リアル店舗への生成AIの実践的な導入支援、SNS発信の仕組み化、そして「続けられる情報発信」の設計に注力している。

