『プロが教える潰れる会社のシグナル(横須賀輝尚 著)』
「さおだけ屋はなぜ、潰れないのか?何をやっているかわからない高校生インフルエンサー社長の会社は何をやっているのか?”成功の秘訣はプロフに”とSNSに投稿している人は本当に成功しているのか?ファンタジーの裏にある、潰れない会社のリアルをお伝えしようと思います。」と言うのは経営コンサルタントの横須賀輝尚氏。 潰れる会社とは逆に、潰れない会社の実態はどんなものなのか?今回は、横須賀氏の著書「プロが教える潰れる会社のシグナル」より、再構成してお届けします。
■なぜ、あの会社は潰れないのか?
まず、身も蓋もない大前提を言っておくと、絶対に潰れない会社などありません。絶対的神話のあった銀行が潰れることもありますし、時代の寵児と呼ばれる社長率いるIT企業も崩壊することがあります。 まあ、税金が投入される政府や自治体が関与する会社はもしかしたら潰れにくいのかもしれませんが……。ですから、ここで解説するのはあくまで一例。そして、そういう傾向があるということで、「目安」にして頂ければと思います。 本題に入る前にもうひとつ前提。それは、「見えているものがすべて正しいとは限らない」ということです。 例えば典型例がSNSの情報。有象無象の情報がこれでもかと散見されます。若くして成功した起業家が海外で豪遊する投稿や、何をしているのかわからないのにフォロワーが何万人もいる社長。こうした投稿を見ると、多くの人が成功しているように見えます。 しかし、実態は誰にもわかりません。えらっそうに人生訓なんかを投稿している社長が、実は顧客から訴えられていることもあります。よくわからないインフルエンサー的に自撮りばっかり投稿してチヤホヤされている社長も、実は事業では結果が出ておらず、親族の会社に食べさせてもらっていることだってあります。 インターネット上にある情報は、ファンタジーなのです。 まあ、根拠を挙げている場合はそうでもないのかもしれませんが、特にSNSの情報は鵜呑みにしないほうがいい。だって、私が知っている限りでも、豪華絢爛な投稿はその人の生活のごく一部でしかなく、実際はかなり寂しい生活を送ってる、なんて社長もいっぱいいますからね。特にSNSはファンタジー。本当に世の中、嘘ばっかりです。 今回はそういうファンタジーでない、私のコンサルタントとしての経験とプロ士業への取材でわかった「現実」をお伝えしようと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/584d28f95dd7ded4dfcbc21ee86de7c2a0a65b49